例会報告


最近開催された例会の概要をお知らせします。詳しい内容は連絡誌「石蕗」(会員にのみ配布しています)をご覧ください。

2013年の例会の様子はコチラ
2012年の例会の様子はコチラ

2024年11月サロン
と   き : 2024年11月9日 (土) 18:00 ~ 20:00
ば し ょ : 逗子市市民交流センター
さ ん か : 16名
ないよう: 今回は今年の成果を語ると言う事で、各々が今年採集した標本や撮影した写真を持ち寄り有意義な時間を過ごす事が出来ました。昆虫同好会の会合は肩ひじ張らずにこんな感じでありたいですね。

2024年10月例会
と   き : 2024年10月20日(日)14:00~16:50
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館 講座室
さ ん か : 後日展開予定
ないよう:講演内容は下記となります。

柳本茂氏:ナガサキアゲハの白化傾向について

中村進一氏:イシガケチョウにまつわる前段のお話

浅野勝司氏:イシガケチョウ鎌倉中央公園の記録

太田武蔵氏&前田祐子氏:イシガケチョウを追って

三浦半島でホットな蝶であるイシガケチョウの記録の話題を中心に講演は進みました。鎌倉で採集された生きたイシガケチョウを小学四年生の鈴木想汰君が採集されて皆さんに披露していました。自分も以前出かけましたが見ることが叶わずです。次に神出鬼没のこの蝶を見つけるのは、あなたかも知れません。

2024年8月例会
と   き : 2024年8月11日(日)14:00~16:50
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館 講座室
さ ん か : 会員20名+外部講演者2+博物館見学者4
ないよう:講演内容は下記となります。

・講演1:逗子市披露山・大崎公園モニ1000報告;飯田博茂会員


・講演2:鷹取山周辺モニ1000;三科清高会員


・講演3:水辺公園モニ1000;別府史郎氏(水辺公園友の会)


・講演4;沢山池周辺の環境保全について;宮川雅子氏(横須賀市)
    (横須賀市の自然共生サイトに対する三昆研の貢献)

 

2024年6月サロン
と   き : 2024年6月8日 (土) 18:00 ~ 20:00
ば し ょ : 逗子市市民交流センター
さ ん か : 9名
ないよう: 今回は標本持ち寄り会と言う事で、会員自慢の虫が集まりました。飯田会員のトンボの標本、処理によりギンヤンマの美しい水色に驚かされました。太田会員は日本産及び近隣地域の「カブトムシ」、中村会長はラオスの極珍と言われるイナズマの仲間など各会員自慢の色々な標本が並びました。また住井会員はシンガポールの蝶の、佐藤会員より昨年の長野のシリアゲムシ採集記のスライドなど楽しい時間を過ごす事が出来ました。

2024年4月例会

と   き : 2024年4月14日 (日) 14:00 ~ 17:00
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館

講演内容は今回は6題と充実の内容でした。

講演1 絶滅危惧種のリュウキュウヒメミズスマシの飼育下に於けるカガク的知見
    柳沼嘉偉斗氏 

種の保存法にて「採集禁止」だけにはなっている本種であるが、その具体的な保護や増やす手段と言うのは分からない状況である。そんな本種を許可を得て採集、飼育を実施しその卵~成虫までのステージを解明し保護の為の第一歩を纏められた発表であった。

 

園芸用のプラスチックネットを水草の代わりに産卵床としたのは、水草に付く微生物による卵の破壊を防ぐためや、管理のしやすさなどその解説も聞いても他の水生昆虫にも生かせそうな良い内容でした。良好な水場が減少して、戻る事のない現状ではあるがこういった活動が実を結び個体数の増加、種の保存法の解除と繋げて頂けたらと思う。

講演2 2023年のシロチョウ科報告  小口岳史氏 

昨年の三昆研のデータ蓄積テーマとしてシロチョウ科を実施していたが、特にモンシロ、スジグロシロチョウの8月以降の著しい減少が話題になった。減少の原因の仮設や、減少した状況が今年の発生にどのような影響が有るのかと非常に興味深い講演でした。

 

気になる今年の発生状況は・・・3月からの悪天続きで観察機会が少ない、発生が遅れている状況でデータが不十分。ぜひ皆さまは外に出た際白い蝶を気にして見てみてください。

講演3 基礎昆と私  大熊宏明氏 

基礎昆卒業生で今では「基礎昆の幹事」でもある大熊氏、前身の「昆虫教室」時代の懐かしい写真から大盛況の最近の写真を見せながら、最近の基礎昆の話などをして頂きました。

 

昆虫採集は完全に我流の自分ですが、子供の頃こう言った催しが自分の身の回りでも有ればなぁなんて羨ましく思いました。

講演4 モニ1000沢山池での報告  宮原宗久氏 

沢山池の主?の宮原氏、モニ1000や里山活動を通じた話をして頂きました。三浦半島では珍しい昆虫も複数記録されている当地域ですが、水田としての利用や整備において虫を残すために食草や植樹を残す事に宮原さんが尽力され今の良い環境が残されていると言っても過言ではありません。

 

適度に人の手の入った環境が里山の虫を残す手段ですので、こういった活動が継続され程々に明るい里山環境が維持されて欲しいものです。(因みにアカシジミやウラナミアカシジミは適度に伐採され明るい環境になっている状況が多い)

講演5 博物館と三昆研の関係  内舩俊樹先生 

横須賀自然人文博物館の成り立ち、そして三昆研の関わりの歴史についての講演でした。博物館・三昆研の相乗効果による良い流れ、例「基礎昆」「各種展示」等の話や、色々な年齢の虫好きが居る事を若手が接する事ができる場を作る話、三昆研の若手の育成に関する話など自分も若い人達と接する際の学びを得ることが出来ました。

講演6 「ゆうきのいきものずかん」の制作  森 俊介氏 

身近な虫に触れ合う一歩として本図鑑を作成された森氏、有機農園で昆虫の調査をされ、

図鑑に収録した農業に関わる虫を解説された。トンボ、バッタ、ハチ、キアゲハなど見方によっては害虫だが、一方で益虫にもなり得る面を解説されて蝶屋の自分には出ない発想で素晴らしいの一言!イラストも親しみやすくて良いし、専門用語の解説など虫屋にも満足の内容であった。

 

タイトルは虫と触れ合う「勇気」と有機農業の「有機」を掛けた「ゆうき」となっている。

 

採集シーズンにも拘らず多くの皆様に来て頂く事が出来ました。

 

20242月例会

と   き : 2024年2月18日 (日) 14:00 ~ 17:00
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館

ないよう: この日の講演は以下の2題でした。

 

講演1:中谷貴壽氏 「昆虫採集用具の歴史」

海外の貴族趣味であった昆虫採集が日本に伝わってから今に至るまで、昆虫採集の道具も進化しました。虫屋のルーツに迫る貴重な資料を解説頂き、昆虫採集の歴史を知る事の出来た講演でした。

余談になりますが、今は代用出来る物が100均でも購入できますが「専用」の道具は未だに博物学の香りを感じる憧れです。古い志賀昆虫のカタログなんかを見ていると、未だに学生の頃欲しかったクランプ式の鋼鉄四つ折り枠目を輝かせてしまいます。

 

講演2:小畑 裕氏 「今、自分で使っている採集用具いろいろ」

甲虫屋の小畑氏による実際に昆虫採集で使用している道具の実物をお持ちいただいての講演でした。長竿、ビーティングネット、吸虫管など甲虫屋さんならではの道具を見る貴重な機会でした。

マタマタ余談ですが、昆虫採集を始めた当初は1.5mのネットで満足していても、採集を続けるにつれアレは高所に居るから長竿が欲しい、人気の多い場所でこそっとやるのでお散歩ネットが欲しい等気付いたら道具が増えてしまうんです。

 

採集シーズン直前に道具のの話を聞け、皆様も装具の準備のヒントになったり、道具の進化に想いを馳せれたのではないかと思います。充実の講演を頂いた演者の皆様にはお礼申し上げます。

 

202312月総会・納会

と   き : 2023年12月9日 (土) 14:00 ~ 18:00
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館(総会)文化会館2F会議室(納会)

ないよう: 総会は刈屋会員の司会で滞りなく進み、マイベスト写真展の投票もスムーズに出来ました。納会を4年振りの開催でしたが、今までにないほどの盛り上がりで、和気あいあいの雰囲気で終わる事が出来ました。

 

大盛況だったのは、準備をして下さった皆様のお陰です。これからも会員皆で楽しい会として継続してきたいとおもいます。改めてお礼を申し上げます、ありがとうございました。

 

201910月例会
10月の例会は台風19号ハギビス襲来のため中止になりました。

 

2019年9月サロン
と   き : 2019年9月28日 (土) 18:00 ~ 20:00
ば し ょ : 逗子市市民交流センター
さ ん か : 9名
ないよう: 石川会員よりロシアでのチョウの採集活動の報告がありました。モンキチョウやヒカゲチョウ、ヒョウモンチョウのなかまの写真や、現地の食事や風景などについても紹介されました。発表後には同じ場所を10年以上前に訪れたという柳本会員よりロシアのチョウについて補足説明がありました。次に、飯田会員が鳥取県伯耆大山を訪れた際に撮影したヒオドシチョウやシコクフウロなどの写真を、美しい山の風景とともに紹介されました。また、木村会員からは、沖縄の主にチョウの観察記録の発表がありました。最後に情報交換を行ったのですが、笠原会員の自由研究(セミの羽化の観察記録)の出来栄えに皆で盛り上がりました。

9月サロンの様子

20198月一般公開例会
と   き : 2019年8月11日 (日) 13:30 ~ 16:00
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館 講座室
さ ん か : 24名
ないよう: 一般公開例会では三題の講演がありました。はじめに神奈川県立生命の星・地球博物館外来研究員の藤田麻里博士が「驚くべきゴキブリの世界~比較発生学の視座から~」と題し、これまでの研究の成果について発表されました。研究対象であるルリゴキブリはゴキブリとは思えないほど美しく、会場からは感嘆の声が上がっていました。次に、横須賀市自然・人文博物館研究員の松本章氏が「博物館展示 昆虫標本xデザイン」と題して講演を行い、昆虫の動きをそのまま表した標本など、様々な昆虫標本作品を紹介されました。博物館では氏の作品が展示されており、例会が終わった後は、皆で作品を鑑賞しました。最後に、内舩会員らが「三浦半島で増えてきたチャイロスズメバチ」と題して、これまでの三浦半島におけるチャイロスズメバチの記録や最近の報告について発表されました。

8月一般公開例会の様子

20196月サロン
と   き : 2019年6月15日 (土) 18:00 ~ 20:00
ば し ょ : 逗子市市民交流センター
さ ん か : 13名
ないよう: 浅野会員より、ご自身で制作された冊子「鎌倉市の蝶」の紹介がありました。冊子「鎌倉市の蝶」は、浅野会員の10年間におよぶチョウ類の調査記録がまとめられたもので、観察されたチョウの発生状況や発生消長などのデータが、美麗な写真とともに掲載されています。

 

20195月サロン
と   き : 2019年5月25日 (土) 18:00 ~ 20:00
ば し ょ : 逗子市市民交流センター
さ ん か : 12名
ないよう: 竹内会員より、タイでの研修旅行の報告がありました。オビクジャクアゲハをはじめとする多くの昆虫、現地での生活風景などの写真を当時の感想とともに発表されました。特にスロー撮影による蝶の飛び立ちの動画は会員に好評でした。

 

2019年4月一般公開例会
と   き : 2019年4月14日 (日) 13:30 ~ 16:00
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館 講座室
さ ん か : 17名
ないよう: 今回の一般公開例会は標本の作り方がテーマで、小畑会員による「きれいな甲虫標本の作り方」、中村会員による「チョウの軟化展翅」の2題の講演が行われました。小畑会員は甲虫標本の作製の仕方、特に展足の方法を、動画を交えて説明されました。また、中村会員は乾燥したチョウの軟化方法、展翅をする際のコツについて解説されました。講演の後の情報交換では、昆虫の記録やフィールド活動についての報告がありました。

 

2019年2月一般公開例会
と   き : 2019年2月10日 (日) 13:30 ~ 16:00
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館 講座室
さ ん か : 26名
ないよう: 一般公開例会では、原田基弘氏による「雲南省維西の蝶」、刈屋修会員による「アゲハチョウとともに」の2題の講演が行われました。原田氏は、中国雲南省維西で見られた数多くのチョウを写真とともに紹介されました。幼虫の食草、現地の風景や採集の様子、宿泊施設に関する説明もされました。刈屋会員は自身のアゲハチョウとの出会い、幼少の頃のアゲハチョウとの思い出、さらに飼育の方法・経験についての話をされました。

2月講演会の様子

2月講演会の様子

2014年5月サロン
と   き : 2014年5月17日 (土) 14:00 ~ 16:30
ば し ょ : 横須賀市文化会館 旬香
さ ん か : 13名
ないよう: 今回から会場を文化会館内の「旬香」に移してのサロンが開かれました。フィールドでの出会いがきっかけで、本日のサロンに誘われ参加された3名も含め、柳本さんがアフリカの蝶を2箱、刈屋さんが生きた蝶を数頭、中村さんがコレクションのルリタテハ1箱を提示され、これらを中心に話が弾みました。
 中村さんから、世界に生息する1種13亜種のルリタテハについて、標本を使って斑紋・分布の違いなどの説明につづいて質疑応答がありました。中村さんは、今後もサロンでシリーズ化して説明されるとのこと、次回はアカタテハの予定だそうです。会場は、本来お店の休憩時間を使わせて頂いたそうで早めに切り上げ、一部は2次会に!なお、今回初参加の木村さんが会場で入会されました。

世界のルリタテハ

世界のルリタテハ

5月サロンの様子

5月サロンの様子

2014年5月半島内調査会
と   き : 2014年5月3日 (土・憲法記念日) 9:00 ~ 12:00
ば し ょ : 前田川 (前田橋バス停) ~ 大楠山
さ ん か : 15名
ないよう: 本年度最初の半島内調査会は、前田川を遡り、大楠山山頂に至るコースを歩きました。
9:00に京急前田橋バス停へ集合、かわらの遊歩道を遡上した後、大楠山山頂を目指しました。山頂手前の菜の花畑横はアゲハ類の蝶道になっており、ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハなどが見られ、ここで粘って様々なアゲハ類を探しているうちに、前田川に入ったところで水生昆虫を調査し始めた二人(宮原、内舩)も合流し、その直後に刈屋さんがミヤマカラスアゲハ1♂をみごと採集しました。約束どおり「正午に山頂売店横広場」へ行ってみると、今年は山頂広場にはジャコウアゲハ♂♀とクマバチがメインで、季節が去年に比べ約1週間遅れている印象でした。全員で集合写真を撮った後自由解散となりました。

前田川にて水生昆虫探索

前田川にて水生昆虫探索

大楠山山頂にて

大楠山山頂にて

2014年4月ジュニア例会・一般公開例会
と   き : 2014年4月13日 (日) 13:00 ~ 16:30
ば し ょ : 横須賀市自然・人文博物館 講堂・講座室

【ジュニア例会】 13:00 ~ 14:00 講堂
さ ん か : 11名
ないよう: 前日に柳本・刈屋会員が、横須賀市子安の森と葉山町南郷公園で捕獲した生きた蝶(モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ他)を透明プラスチックケースに入れ、また刈屋会員が飼育した蛹さらに羽化させたアゲハ類成虫(ナミアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ジャコウウアゲハ他)を吹き流し風洗濯ネット(100円ショップで購入可能)に入れ、キアゲハ♂への給餌実演も用意されました。開始しばらくジュニア会員はじめ小学生の来館者がなく不安でしたが、その後ジュニア会員や館内見学の小学生が次々参加。刈屋会員の説明で、生きた蝶、給餌、クラフト実演などを見学し、参加者の一部は一般公開例会の講演にも参加しました。

キアゲハ♂への給餌実演

キアゲハ♂への給餌実演

ジュニア例会の様子

ジュニア例会の様子

【一般公開例会】 14:00 ~ 16:30 講座室
さ ん か : 24名
ないよう: 会員以外の方にも公開する講座で、小口会員が、「三浦半島のトンボ研究の現在と将来」と題し、博物館館内見学中の方を含めた参加者に、三浦半島に生息するトンボの過去・現在・将来を中心に話されました。質疑応答の後、参加会員で情報交換会を行いました。

4月講演会の様子

4月講演会の様子

2014年3月サロン
と   き : 2014年3月5日 (日) 15:00 ~ 18:00
ば し ょ : 横須賀市逸見ウェルシティ 5階 学習室
さ ん か : 11名
ないよう: 今年初めてのサロンが開かれました。今回は他の会の行事と重なったため、参加者はいつもより少なめでしたが、情報交換会で盛り上がりました。
鈴木幹事より横須賀市生物環境調査(前田川流域)や長沢地区里山開墾作業の報告があり、中村代表幹事からは、2014年春に採集してほしい蝶のリストが配られました。
また、今年行われる昆虫調査について、過去の参加者などから様々な情報提供がおこなわれました。

3月サロンの様子

3月サロンの様子

2014年2月例会
2014年2月9日 (日)に予定されていた2月例会および一般公開講座は、前日8日から9日早朝まで降り続いた記録的大雪の為中止になりました。

2月8日降雪中

2月8日降雪中

2月9日横須賀市内

2月9日横須賀市内

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